【小1の壁】小1の壁とは?仕事を辞めて後悔した?企業や学校に求めること

出産・育児

子どもがいる共働きの家庭では、朝早くから夕方まで子どもを保育園に預けている家庭も少なくはないですよね。

保育園までは会社での時短勤務が可能であったり、保育園の延長保育を利用したりできますが、小学校に入学するとどうでしょう。

今回の記事では、現在日本で問題となっている「小1の壁」についてまとめていきます。

「小1の壁」とは?

「小1の壁」とは、主に共働きの家庭が小学校入学を機に直面する問題です。

保育園では早朝や夕方、土曜日も仕事がある場合は子どもを預けることができますよね。

しかし小学校1年生に上がると、保育園では預けることが可能だった時間帯に子どもの居場所に困り、仕事と子育ての両立が難しくなってしまうのです。

共働き家庭が増加したこと、核家族化が進んだこと、都会への人口流出などが原因として挙げられます。

おじいちゃんおばあちゃんが近くに住んでいれば・・・近所の学童に空きがあれば・・・と、感じる親も少なくはないでしょう。

mimosa
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待機児童の多さも問題になっています。

仕事を辞めた人の声

実際に「小1の壁」に直面し、仕事を辞めて後悔した人・後悔しなかった人の意見をそれぞれまとめてみました。

後悔した人

まずは仕事を辞めて後悔した人の意見です。

正社員として築いたキャリアが一度0になった

職種によっては正社員として築いてきたキャリアが、派遣社員やパートタイマーに転職することでなくなってしまうこともあります。
もともと磨いてきたスキルを活かせる転職先が見つからず、後悔することも・・・。

収入が大幅に減った

夫婦がどちらも正社員として働いていた共働き家庭で、片方が仕事を辞めてパートタイマーになった場合の収入を比べると、ほとんどの場合収入が減ってしまいますよね。
正社員からパートタイマーに転職し、収入がもとの3分の1になってしまった知り合いもいました。

後悔しなかった人

続いて仕事を辞めても後悔しなかった人の意見です。

時間と心にゆとりが持てた

思い切って仕事を辞めてみると、時間に余裕ができたことによって心にも余裕が生まれ、生活が好転したという意見もあります。今まで子どもと一緒に家を出て一緒に帰ってきていたのが、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言えるようになると新鮮で嬉しくなりますね。

新しい仕事の方が自分に合っていた

転職したあとの仕事内容・職場の方が、前務めていた会社より自分に合っていることがあります。

・職場が変わり、子どもの体調不良や行事参加で休みやすくなった!
・在宅ワークを始めてみると、出社して仕事をするより仕事がはかどった!
実際に変わってみなければ良し悪しはわからないものですよね。

企業に求める取り組み

現在多くの企業では、子育て中の会社員の時短勤務は「子どもが3歳になるまで」や、「小学校入学まで」と定められています。

こうした中で育児と仕事の両立を図るためには、正社員から契約社員やパートタイマーに雇用形態を変更するなど、現時点では親の方が働き方を見直さなければいけません・・・。

少子化問題が叫ばれているにもかかわらず、共働きの家庭にとって育児と仕事が両立しにくい世の中であれば、少子化はより加速化していくことでしょう。

企業側にも時短勤務の期間延長などの取り組みが求められますね。

小学校に求める取り組み

小学校に対しては、早朝からの開門や放課後の対応などが求められます。

学童でも待機児童数が問題となっており、2019年以降は、学童待機児童数が保育園待機児童数を上回っているそうです。

学童に入りたくても入れなかった児童や、早朝に両親が家を出る家庭の児童だけでも学校にいることができるような体制が整うと、共働き家庭に負担は大幅に減るのではないでしょうか。

大阪府豊中市の取り組み事例

大阪府豊中市の市立小学校では、学校の校門を午前7時に開けるという取り組みが実施されました。

登校した児童たちは体育館などに集まり先生が見守るというシステムです。

2024年1学期の利用者は約5,900人だったそうです。

仕事の関係で朝早くに家を出なければいけない家庭にとっては、とても画期的な政策ですね!

まとめ

今回の記事では、「小1の壁」についてまとめてみました。

ポイントは以下の通りです。

・「小1の壁」とは、共働きの家庭が小学校入学を機に直面する問題
・仕事を辞めてキャリアや収入がなくなることも・・・!
・仕事を辞めて時間に余裕ができたり生活が好転することも
小学校を朝7時に開門する取り組みがある!
特に長く勤めていると、仕事を辞めることに不安を感じてしまうと思います。
仕事を続けたくても続けられない人もいれば、辞めたくても辞められない人もいますよね。
仕事を辞めて後悔してしまった人もいるとは思いますが、できるだけ仕事と育児の両立が負担になりすぎないようにしてくださいね。
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